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Palmeso Times
<本号の話題>
◆思いつくままに:私の地元の夏祭り
◆少し役に立つこと:漆塗膜の強さ特性調査
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コラム: 思いつくままに
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<私の地元の夏祭り>
ねこの父親をやっておりますキャットファーザーです。
私の地元は長岡市の中でも四尺玉で有名な片貝まつりが行われる
片貝地方に近い地域です。
例年この周辺の地域では、お盆明けから9月中旬の時期まで、
夏祭り(秋季大祭)が順次行われていきます。
小さな町の夏祭りですが、各地域共に花火が上がるため、
「今日の祭りはどこかな?」などと話しながら
毎週のように花火を見られます。
その集大成が片貝まつりです。
四尺玉は圧巻で、心臓に悪いくらいの爆音と共に家が揺れ動きます。
子供の頃は毎年びっくりしたものです。
今年は延期の計画も出ましたが、残念ながら中止となりました。
皆さんの地域ではどのような夏祭りが行われるでしょうか?
私の地元では山車を引っ張り、「しゃぎり」と呼ばれる
笛、太鼓の音色を奏でながら地域を練り歩きます。
これを土日の2日間行うのでヘトヘトになりますが、
そこで飲むビールが格別なのですよ!
もちろん土曜の夜には花火が上がり、
最大で尺玉のスターマインを見られます。
ちなみに我が家の猫の花ちゃんは
花火を見ても驚きもせず、無表情で見入っています。
花火よりコバエ退治に夢中な花ちゃんなのでした。
今年も長岡まつりをはじめ、中止となる夏祭りが多いですが、
早く皆で盛り上がれる夏祭りが開催されればなと思う今日この頃です。
>>キャットファーザー・ケン
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コラム:少し役に立つこと
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<漆塗膜の強さ特性調査>
文化財保護の漆塗膜のMSE試験事例です。歴史に関わる壮大なテーマに
少しでもお役に立つことができればとがんばりました。
〇お問合せ内容
「早速ですが、漆の強さを測りたいです。
文化財の漆器などに使われている漆は化学分析での評価はできていますが、
物性試験となると薄膜なこともあり評価に困っています。
原産国や採取時期により漆の形成する塗膜強さが違うと言われていますが
定量化できていません。
ましてや、劣化過程における強さ変化となるとなおさらです。
そこで良い評価方法を探していたところ貴社ホームページの
塗装の評価事例が目に留まりました。MSE試験お願いします。」
と依頼を受けました。
〇試験目的
今回のサンプルは原産国違い2種類(日本産・ミャンマー産)の
未劣化と紫外線による強制劣化後の計4種類です。
〇試験条件
漆塗膜の表面から深さ15µm程度までを、
深さ測定ピッチ約0.3µmずつ詳細な強さ分布を測りました。
〇試験結果
・未劣化の膜強さはミャンマー産よりも日本産の方が2倍強い。
・未劣化の表面から深さ方向の強さは、ミャンマー産、日本産ともほぼ均一。
・劣化後は最表面が最も弱く、深くなるにつれて徐々に本来の内部強さに
近づいていき、深さ約2µmでは本来の強さが保たれている。
最表面は内部よりも2倍近く弱い。
・興味深いのは、内部強さは未劣化よりも劣化後の方が少し強くなっている。
「一番の発見は、塗ってから6カ月たったものはサンプルとして
十分に強度があると今までの習わしで聞いていましたが、
紫外線照射によりまだ重合が進む場合もあるとわかったのは
とても興味深いです。原産国違いで塗膜強さに差があること、
劣化により弱くなるのは表面が顕著であること、塗膜深さによって
その強度に違いがあることは塗膜の物性を知るうえで大切な情報になります。
継続して、漆の採取時期や精製条件による塗膜強さの違いや、
劣化データを時系列で揃えるなど、多くの特性調査を進めたいと思います。」
と喜んでいただきました。
以後、私は漆が塗られているものがあるとつい観てしまうようになりました。
大切な文化財を守るためにお役に立てて良かったです。
塗膜の試験事例です。是非ご覧になってください。
https://palmeso.co.jp/mse/case/archives/11
https://palmeso.co.jp/mse/case/archives/1
>>パルメソの炭治郎 石附