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Palmeso Times
<本号の話題>
◆思いつくままに:この夏の家庭菜園
◆少し役に立つこと
:基材上の樹脂塗膜の密着性比較評価 ~課題解決シリーズその2~
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コラム: 思いつくままに
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<この夏の家庭菜園>
私の家は長岡駅から柏崎原発に向かって10kmほど西のところにあります。
ちなみに原発まではさらに西に10kmほどで、そこはすでに海でもあります。
長岡駅からは車で西に向かうと途中に高速道路ICがあり
近くには関越道と北陸道が交わるジャンクションがあります。
ICから西は西部丘陵と言って小高い丘が続いています。
太古の昔はこの丘が生活の場で縄文遺跡が2つも見つかっていて、
有名な火炎土器が出土しています。
またこの丘陵は今でも造山運動の最中で褶曲によりわずかずつ高くなっていて、
この褶曲部からは石油・ガスが採れています。
この西部丘陵が終わる西端に黒川という小さな河川が流れている低地平野があり、
ここが我が家です。ほとんど田舎で周りは田んぼと里山で囲まれていて、
自慢の自然が豊富にあります。
家の前に8アールほどの畑があり、小さくも大きくもない家庭菜園を作っています。
9月初め現在、今年の夏は1ヵ月以上の日照り続きと高温で全滅状態にあります。
何とかしなければと思いながらも、近くに田んぼの用水がありバケツで水を汲み
畑に撒くことも考えてみますが暑さは朝から夜まで容赦なく三日坊主で続きません。
先ずトマトがダウン、次にキュウリがダウン、
かろうじてなすとオクラが採れている状態です。
秋野菜のさつまいもや長ネギもかわいそうな状態、
里芋は高温乾燥に弱い作物でこれには楽して水道水をたっぷり与えていますが、
ものすごい高い野菜になりそう。
今年の異常気象は体にも堪えますが、
それ以上に野菜たちから超異常を訴えかけられている今日この頃です。
文章が届く11月半ばころは平常に戻っていることを切にやみません。
>>野菜も作る とりあえず親方 松原亨
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コラム:少し役に立つこと
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<基材上の樹脂塗膜の密着性比較評価 ~課題解決シリーズその2~>
皆様の抱えている課題解決にMSE試験利用効果の参考になればと
~課題解決シリーズ~と題して具体的事例を題材に紹介していきます。
今回はその2回目です。
「具体的事例 / 基材上の樹脂塗膜の密着性比較評価」
お客様から基材上の樹脂塗膜の開発において新たに強い塗膜を開発したにも
かかわらずピール強度が低い結果になったとのこと。
そこでその要因調査として界面の密着性を定量化して評価したい、
加えて開発品のピール強度が弱い理由を調査したいとの相談を受けました。
そこでMSE試験での調査を試みました。
試験条件は塗膜と基材との界面領域の構造的な強さを評価できる
球形粒子(球形シリカ5μm)条件を使って詳細な強さ分布を取得し
強さの変化様相からピール強度と比較検討しながら界面の密着性要因を評価しました。
結果、既存品の塗装は塗膜自体が弱く基材との界面領域の
強さ変化(弱い領域のピーク※1)は小さいことがわかり、対して、
開発品塗装は塗膜自体が強く、基材との界面領域の強さ変化には
極端な弱いピークの存在が見えました。
開発品の塗膜強さは既存品より強いことを示しているが、
界面領域に既存品にない極端な弱いピークがあることから、
開発品はその弱い膜に応力集中が起きやすくピール強度が弱い要因に
なっている可能性があることが判りました。
本事例では界面の弱さのピーク強度の数値化ができ、
ピール強度の試験結果を参考に界面が弱い要因を突き止めることが出来ました。
お客様からはピール試験ではバラつきが大きいうえに、
わずかな違いがわからない、しかしMSE試験では数値で定量化して、
かつ敏感であることから、密着性改善に繋がる因子の特定にとても
役に立つとのお声を頂きました。
※1.塗膜の界面領域では塗膜の強さから格段に強い金属基材への
強さが変化する界面領域に塗膜の強さよりも弱い領域のこと
参考になる事例と解説(パルメソHPより)
○非結晶性樹脂の成型法違いによる表面強さ分布探索
https://palmeso.co.jp/mse/case/archives/17
○MSE試験 技術解説
https://palmeso.co.jp/mse/technical
次回は「樹脂の薬液による劣化評価」です、お楽しみに。
>>パルメソの小野田坂道こと田村敏則