メルマガ会員募集中!
【パルメソ社員のちょっとしたしごと】
【少し役立つ技術のはなし】
などなどパルメソについて配信中!
↓完全無料!いますぐ登録↓
Palmeso Times
<本号の話題>
◆思いつくままに:もしかして12月が一番?
◆少し役に立つこと:ひっかき試験は材料の何を測っているか
====================================
コラム: 思いつくままに
====================================
<もしかして12月が一番?>
新潟県は春夏秋冬が楽しめる県でもあります。
私の中で夏はイベント盛りだくさんで
テンション上がるし夏が一番楽しい。
と何十年間もずっと思っていましたが、近年の暑さもあり、
テンション上がるどころかグダグダに…。
そんな中、じゃあ楽しい時期はいつなんだと考えたところ、
もしかして12月が一番楽しい?かも…。と、思い始めました。
なぜなのかちょっと考えてみました。
・色んなセールが始まる。
・イルミネーションを飾るお家が出てきて個性豊かで楽しそう。
・天気予報の雪だるまマークにワクワクする。
・定番チキンのCMが始まる。「♪クリスマスが今年も~」
・お店で流れてくるBGMが冬の定番曲が多く楽しい。
・自分の頭の中のBGMが小沢健二の曲になる!?
どの時期にもイベントや楽しい事、自分の中のBGMがあると思います。
私の中の「12月が一番楽しいかも」の決め手はBGMが小沢健二でした。
この季節は学生の頃よく聞いてた小沢健二の
「ラブリー」や「ドアをノックするのは誰だ?」などが自然と頭に流れて、
一人でウキウキソワソワして勝手にテンション上がってます。
「ドアを…」はクリスマスソングだし、
「ラブリー」はラブラブソングなのでこの時期よく流れていたのかも?
あと、当時を思い出すと小沢健二の音楽は衝撃だったのかも知れません。
思い出の曲が流れると寒い時期でもホッコリしますね。
>>Oh Baby, Lovery リエッティ
====================================
コラム:少し役に立つこと
====================================
<ひっかき試験は材料の何を測っているか>
引っ掻き試験は材料表面の傷つきにくさ及び薄膜コートなどの
界面密着試験として普及しています。特に樹脂材料は他に代替
できる方法がない現状があり頼られている存在といえます。
試験法は大きく分けて鉛筆試験とスクラッチ試験があり、
他に鉛筆試験の応用として金属針を使った引っ掻き試験があります。
先ず、鉛筆試験(JIS K 5600)は硬さの異なる鉛筆の芯
(9H~F~6Bと多く用意されている)を一定の角度と
一定の荷重にて材料表面を引っ掻きます。
鉛筆硬さを順次変えて傷が発生するまでの鉛筆硬さを硬度とします。
評価判定は切傷がつかなくても永久変形の発生で行います。
(引っ掻き痕が残る場合、ギザギザ等の傷として残る場合、
薄膜などでは界面が露出する場合などの大きく3種類)
判定は目視による決定なので官能試験に分類されますが、
現場で使えるなど重宝している試験法です。
スクラッチ試験(JIS K 7316等)は定められた圧子形状を
試料表面に押し当て一定の速度でスクラッチ(横滑り)させ
その間徐々に圧子に加える荷重を徐々に大きくします。
横移動距離-荷重曲線が損傷開始ポイントから変化し、
そのポイント荷重を限界垂直力として表面強さを求めます。
また変化点の判定が難しい場合はスクラッチ痕を写真撮影して
目視で圧痕やチッピング等の発生位置を特定し、
先の横移動距離-荷重曲線から限界垂直荷重を求めます。
薄膜用スクラッチ試験規格(JIS R 3255)があり、
薄膜の付着試験法となり要は密着試験となっています。
さて、樹脂の評価に使う場合は鉛筆試験では押し込みによる変形と
接触面の摩擦による材料変形が合わさった結果が出てきます。
試料の軟らかい、硬いで変形量が変化して、
弾性率又は降伏点が異なると傷つきやすさも異なります。
鉛筆硬さはカーボン粒子と粘度の配合で決まり摩擦係数や
鉛筆自体の結合強度(剥がれ易さなど)等々の因子があるため、
そのあたりを注意して利用する必要があります。
ただ、すべてを含んで傷つきやすさを図るため実用的です。
スクラッチ試験は試験途中で損傷荷重が変わり変形量が変化します。
そこに摩擦が加わると上記のような樹脂の多様な特性要因も
同時に計測することになります。
試験装置自体は精度が良く再現性も良いですが実試料においては
セット方法や材料の特性を把握して結果を読む必要があります。
同じ材料系においても再現性は良いです。
薄膜評価では膜の強度と基材の強度に大きな差があると
基材強さの影響を大きく受けてしまいます。
MSE試験の連続した強度分布は上記結果の分析データとして、
また裏付け説明データとして利用されることが多いです。
薄膜では膜自体、界面自体、基材自体を区別して
強度の可視化・数値化が可能であることがポイントになっています。
材料開発や改良時には弱点部分の精密な位置は必須データになります。
<参考事例URL>
〇金属上の塗装の密着度合いの評価
https://palmeso.co.jp/mse/case/archives/15
〇2層フィルムの界面強度調査
https://palmeso.co.jp/mse/case/archives/16
>>とりあえず親方 松原亨