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Case Study

斜め研磨 浮彫り研磨 大面積研磨 大深度研磨

自動車ボディ塗装の分析事例

目的

・自動車塗装は多層構造になっており、各層はそれぞれの機能に設定されている。各層の種類と構造は車種やメーカーにより複数ある。
・各層や界面部をSEMで観察・分析したり、EDXなどで元素分析を行う。

断面出し研磨の課題
・断面出し研磨では研磨面が2次元平面で情報量が少なく、実態と同じような3D表面が欲しいエリアの広い情報が取れない。
・高度の技能が必要で作業が難しい。
・各層が薄いため、高倍率観察が必要となり、測定子のスポット径以下の厚みの場合は分析出来ない。
 


peret_case4_1.png

PERET斜め研磨実施

[研磨条件] 粒子多角アルミナ1.2µm
標準投射力
加工時間40min
[中央深さ] 110μm
[参考表面粗さ] Rz0.2nmくらい
[研磨表面形状] 中央部を最深とした緩やかな曲線形状

観察
・□2mmの研磨エリア内に各層がリング状に明確にみえる。
・視覚内に全層があり広く観察できる。

peret_case4_2.png

SEM観察と評価

カラー層と中塗り層の界面部と電着層/ボンデ層/鋼板の界面部を拡大。

peret_case4_3.png

 

赤枠部と青枠部をそれぞれ拡大観察

 

①カラー層と中塗り層の界面部​ x5,000

アルマイト中間部拡大 x3,000

・カラー層から中塗り層までが連続して画面内にある。
・顔料やフィラーの存在がわかる。
・界面の詳細分析ができる。

 

②電着層/ボンデ層/鋼板の界面部​ x2,000

アルミとアルマイト界面 x1,000(左光学、右SEM)

・電着層/ボンデ層/鋼板までが連続して視野内にある。
・EDX像(右図)ではボンデ層のリンがはっきり確認される。
・界面の厚さを拡大観察でき厚さ内の分布までわかる。
・より詳細分析が可能になる。

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