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MSE受託試験サービス

受託試験サービスの提供

MSE試験は世界で唯一の試験法で、その実力を実感してもらうために立ち上げたサービスです。昨今の材料や部品は高度な組み合わせと高度な技術で作られていますが、「強さ」で測ることが困難になっています。ものづくりの高度化や新開発の分野、例えば軽薄短小で高強度の検証、薄膜多層膜の各層や界面の可視化、寿命につながる劣化度合いの正確な把握等々の分野で役立つ「これまで見えなかった強さ情報」を簡易に提供いたします。

INDEX  MSE試験解説内容

01

受託試験サービスの種類

A 基本的な提供情報

材料の表面から内部まで連続した強さ(エロージョン強さ)の分布計測
1.多層膜(単層膜)や表面処理材料の断面分布計測
2.界面(コーティング界面など)近傍の分布計測
3.多層膜各層の単体膜厚及び表面処理等の厚さ計測
4.劣化度合いの分布の計測
5.面方向、断面方向の強さバラつきの可視化

B より高度な提供情報

材料自体に内在する「ヤング率モード強さ」と「靭性モード強さ」の2面性計測
1.2条件試験による断面分布の計測
2.MSEマップの作製提供(イメージ:「硬さ」と「脆さ」の可視化・比較)
3.弊社データベースとの比較情報の提供

C ソリューション受託

上記試験における一連のスクリーニング試験受託
1.材料表面に発生する付加応力と損傷度合いの関係
2.劣化進行における強度低下度合いの数値化及び関係
3.コーティング開発や選択時のスクリーニング

D その他

1.一般的な粒子エロージョン試験(微小粒子系)

※具体的な解決したいこと・問題点などを相談ください、解決案を提案させていただきます。

02

受託試験の流れ

03

レポート事例

こちらは受託試験でご提供できる情報の一例です。
サンプルの「エロージョン進行グラフ」と「深さ方向のエロージョン率分布グラフ」について、強さの分布がわかりやすいとご好評いただいております。複数あるサンプルで試験をした場合もサンプル間の比較が一目でわかります。
MSE試験の技術解説 03の5)にもレポート事例が掲載されておりますので、ご参照ください。

標準出力データ例

1)エロージョン進行グラフ(試験装置から得られる一次データ)

横軸に累積投射粒子量、縦軸に累積エロージョン深さの関係グラフです。深さ方向に耐エロージョン分布が得られます。

2)エロージョン率(強さ)分布グラフ

エロージョン率は材料強さの指標です。グラフより深さ方向の強さ分布が読み取れます。
エロージョン進行グラフ(上)曲線の傾斜率(微分)を取ると下記のようなエロージョン率(強さ)分布グラフが得られます。
深さ方向の精密な強さ分布は表面特性を示しており、深さ方向の元素分布との相互分析で材料表面の設計情報になります。

3)エロージョン形状(プロファイル)重ね合せ図

微小深さを特定するために、精密形状計測器にて投射痕の断面プロファイルを取得します。
このプロファイルを基準位置で重ね合せ処理をすると形状・表面粗さの推移などが得られ分析に役立ちます。

特殊な応用解析例

MSE 試験法は材料の表面強度、一層や多層のコーティング厚さ・強度・均一性、これらすべての計測を可能にします。

1)変質(劣化)度合の深さ方向分布の特定(比較グラフ作成)

プロセス変質や環境劣化加速試験の変質度合特定に役立ちます。
劣化変化の部位や範囲及び大きさがグラフの分布曲線からわかります。

●PBT樹脂の劣化挙動調査

PBT樹脂を対象に熱加速劣化、紫外線照射、湿熱加速劣化の結果を下図に示します。
表面からの強度低下様相や劣化時間と劣化度合いの変化が比較できます。

2)2種類の投射粒子を使った材料特性調査

粒子径ちがい、粒子形状ちがいの2つの試験から、材料特有の機械特性のスクリーニングに役立ちます。技術内容につきましては、MSE試験で取得できる特徴的評価 MSEマップをご参照ください。

●金型コーティングにおける外力違いによる強度変化調査

グラフa) と b) は同じコーティングにもかかわらず、a) のヤング率や硬さ系では強さのランキングや分布パターンがはっきりし、膜厚もわかります。b) の耐衝撃や靭性系では強さランキングが大きく変わり膜厚も薄くなっています。
材料の特性としてヤング率や硬さと耐衝撃や靭性は固有の強さを持ち、明確に差がわかります。また耐衝撃や靭性試験での膜厚が薄くなる現象は、基材や界面の影響を受けた結果といえ、寿命に影響する結果を示しています。

ご依頼前にご質問等がある場合は