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Case Study

ABS樹脂 表面改質 オゾン処理 化学処理 紫外線照射 メッキ前処理

樹脂表面改質層の強さ分布

目的

めっきの密着性向上を目的に、ABS樹脂の表面改質度合いを精密に分析し、傾向を調査する。

試験結果

試験粒子 多角アルミナ粒子 d50=1.2μm 1/100投射力による高分解能試験
※有機材料において【硬い】(≒伸びない)ほどエロージョン率が大きくなる傾向を示す。

mse_002_01.png

改質度合い変化

処理時間と表面改質度
mse_002_02.png

 

処理時間と改質深さ
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表面改質度 = 未処理品と処理品の最表面エロージョン率比

評価

①改質により強度低下が発生、表面1∼2μmの強さ変化が精密に分かる。
②改質方法により強度低下と改質パターンの特異な特徴がある。
③3種の改質ともに改質時間と改質度合いに相関関係があり、改質度の制御が可能なことがわかる。

まとめ

・改質度が大きくなりすぎると強度低下が予想され、最適な閾値設定が必要とわかる。
・密着度の確認は碁盤目やピール試験で可能になり、本試験データが裏付けを示す。
・薄膜密着度の最適化には必須のデータとなる。

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