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Palmeso Times
◆思いつくままに:田んぼ仕事のお楽しみは
◆少し役に立つこと:樹脂・ゴム(たわむ性格)の強さを測る
GWの田植えが終わり、パルメソ周辺の田んぼではお米の苗が青々と育ちつつあります。
新潟県と言えば米どころ。
やはり親戚や知り合いの誰かしらが、お米を作っているという人が多いのですが、
実際に田んぼの中に入ったことがある人というのはごくわずか。
私も、田んぼとは全く縁遠く暮らしていましたが、気がつけば、
結婚しようと思ってる相手の実家の生業「はっ!農家!!」時すでに遅し・・ということで、
まぁなんとかなるか~と、相手と義両親を無条件に信頼することにして、
その辺りは、積極的に思考停止を行い、滞りなく名字が変更となりました。
結局、「できることをやれるだけ。」という大らかな義両親のおかげで
田植えと稲刈りは年に2回のお楽しみイベントと化している現在。
広い空と連なる山並みの中、一定のリズムを刻む機械音と風や草花の音なき音を聞きながら、
焦ることなく作業を進めるのはとても心地が良いものです。
初めての稲刈りの時、衝撃を受けたのが、おやつの時間。
すいかを、むしゃむしゃと食べた義父が種をプ~っ!皮をぽ~い。
振り向くと、歴60年は超えるであろう田んぼプロの親戚たちが、
こぞってポイポイと投げ捨てているではありませんかっ。
・・・・・・
「捨てていいんだっ!!!」
気付くまで、数秒かかってしまった私は、
案外コンクリート生活が長いんだなと気づかされたのと同時に、なんとも言えない嬉しさがムクムクと。
自分たちの敷地だからこそできることではありますが、ダラダラとスイカ汁を垂れ流しながら、
吹き飛ばしたり投げ捨てたり・・・それはタブーを許される快感♪
雄大な景色の中で、好き放題?させてもらえる非日常感が、実は田んぼ仕事の最大の楽しみとなっています。
しかし、こんなレジャー気分でのんきに20年も(!!)
過ごせているのは、自然と共に日々を営み、整備してくれている義両親のおかげなわけで。
「10年後、どうするんだろ・・」
自宅への帰り道、毎回よぎるこの言葉をまた積極的に思考停止させている成長のなさ。
まぁ、なんとかなるか~・・・・な???
>>屋号は久助 フランシス藤田
樹脂はエラスティック、ゴムはゴム弾性があり
伸びの性格は異なりますが破断するまでの伸びが極端に大きい材料です。
もう少し付け加えますと樹脂を引っ張ると弾性伸び(力を抜くと元に戻る)は少なく
限度を超えると塑性伸び(変形したまま)が大きい材料、ゴムは弾性伸びが大きく
伸び切ったのちの塑性伸びは少なくすぐに破断に至る材料とも言えます。
どちらも変形が大きいため強さを測るには難儀します。
強さ試験は破壊試験で成り立ちます。
引張なら弾性伸びから塑性伸びそして破断まで、曲げ試験も同様、
硬さは押し込み弾性変形から塑性変形に入りで圧痕(永久変形)が
できその圧痕の大きさで、スクラッチ(鉛筆試験も含む)はやはり破壊開始ポイントが重要、
摩擦摩耗の中で摩耗は表面を削り取られた量など破壊の量が尺度になります。
ところが塑性伸びが大きい場合や弾性伸びが大きいと上記の破壊に至るまでの試験が大変になり、
取得された数値が何を測っているか、比較可能かは議論になってしまいます。
まして表面や薄物を測ろうとすると困難を極めます。
例えば押し込みでは塑性があると時間とともに圧痕が変化する、
弾性があると深く押し込んでも変形するが永久変形(破壊)が始まらないなどです。
実はこれらの材料は変形速度が速いと追従できなくなり永久変形を発生する(破壊)ようになる性格があります。
しかし大きなエネルギーで高速変形は熱が発生して変質してしまうため試験技術にはなれません。
この隙間問題を潜り抜けた試験法がMSE試験になります。
微小粒子を高速(60~100m/秒)に加速し試料表面に衝突させるとわずかナノサイズの痕を作成します。
1秒間に100~1000億個の粒子衝突で計測できるレベルの摩耗痕が生成でき測ることが可能になります。
微小粒子の衝突時の発熱は極小に加えて周りの水が冷却材になり
結果として変質を起こさず変形の多い樹脂やゴムを精密にかつ比較可能な強さ計測を可能にします。
詳細は下記リンクへ・・・
樹脂・フィルムの強さ評価
https://palmeso.co.jp/mse/caseresin/
ゴム材質の強さ比較と表面変質層の調査
https://palmeso.co.jp/mse/case/archives/6
>>とりあえず親方 松原亨
最後までお読みいただき、ありがとうございました。