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Palmeso Times

Vol.032 難曲チャレンジの話/エロージョン率と硬さまたはヤング率の関係 その1

本号の話題

◆新年のご挨拶
◆思いつくままに:難曲チャレンジの話
◆少し役に立つこと:エロージョン率と硬さまたはヤング率の関係 その1

新年のご挨拶

あけましておめでとうございます。
本ブログメルマガは思いついて発信して早Vol.032になりました。
面白おかしく、少し役立つをテーマに社員の協力で成り立っています。これからもご愛読よろしくお願いいたします。

さて、新しい年の初めにあたり明るい話?前向きな話し?を一つ。
ピンチはチャンスといいます、まさにコロナ禍はピンチですね~
デモ、田舎の良い所を
・ソーシャルデスタンスは当たり前で保てる・・蔓延が少ない
・家賃等生活費が安い・・・テレワーク用部屋をもう一つが可能
・すぐそこに自然が広がっている・・・海山川、生き物・・何でも
・ものつくりの基盤がある・・・特に長岡の優位性
・ネット環境が揃っている・・・情報はそれなりにつかめる
まだまだたくさんあります。
新しい時代に合った開発や研究もこれからは田舎の時代かも。田舎の時代よ・・・・来い!
本年もよろしくお願いいたします。

>>とりあえず親方 松原亨

思いつくままに:難曲チャレンジの話

年末の風物詩、紅白歌合戦はご覧になりましたか。私は家族と見ながら時に熱唱し、歌と共に楽しく年越しをしました。

通勤中のマイカー内で歌うのが毎朝の日課になっている私ですが、
年末からチャレンジしている曲がYOASOBIの「夜に駆ける」です。
このたびの紅白にも初出演していましたが、それ以前からX JAPANのToshlさんはじめ、
色々なカバーを聴きかっこよく思いチャレンジしているのですが、、、この曲の難しいこと!!
基本的に高音、裏声と地声を何度も行き来、歌詞がぎゅっと詰め込まれていて息継ぎが困難、
とにかく取りにくい音程、とどめにラストは2度に渡る転調、と難関が山盛りです。

あまりの難曲っぷりに会社に着いた時には一仕事終えた後のような疲れを感じていることも。
これが気持ちよく歌えるようになってくると爽快感に変わるので、それを楽しみに歌い続けていきます。
(いつになることやら)

ちなみに「夜に駆ける」の前のチャレンジ曲はサラ・ブライトマンさんの「Time To Say Goodbye」でした。
オペラ調の裏声で張り上げるロングトーンが爽快でストレス解消にピッタリです。
このコロナ禍ではカラオケなど披露する場も少なく残念ですが、今年も歌と共に楽しい一年にしていきたいです。
(歌いながらの雪道運転には気を付けます!)

ところで今年の長岡はよく雪が降っています!
MSEの立ち合い試験などで近々パルメソへおいでになる場合は、タクシーを降りて玄関に入っていただく間にも
雪で靴を濡らしてしまう可能性がありますので、革靴など良い靴を履いてこられないようお気を付けくださいね。
モチロン社員は全員長靴通勤です!

>>総務のバーバラ

少し役に立つこと:エロージョン率と硬さまたはヤング率の関係 その1

~動的と静的では異なる?~

MSEからみた材料の不思議があります。

材料の機械的特性(強さ)の試験は荷重をゆっくりと変化させて測る静的計測法が多く使われています。
一般的には静的で測ることが常識になっていいて、その中身は静的で測ることで様々な材料が比較できること、
数値がばらつきにくい、試験装置自体が作りやすい、などから
疑問を持たずに使われています(規格・デファクトスタンダード)。

実際の材料が使われる現場では動的な状態(ここでは加速度が高い範囲を意味する)、
例えば飛行機、自動車、橋の振動、衝突、落下などで使われることが
圧倒的に多くその強度は静的計測と同じであるかは疑問が残ります。

それでもバルク形状であれば曲げや引張に振動や高速繰り返しを加えた試験や
シャルピー試験のような方法で実機と同じような条件試験を行うことができます。
その結果は材質や材料によって静的と動的の強さ比率が異なることがわかっています。
中には動的な強さが極端に弱くなるものなどがあるとの知見もあります。
強さは耐久性に直結する指標ですからやはり動的も測らないといけません。
しかし、薄膜やフィルムになると静的な試験自体が難しいうえに、動的な試験は皆無に近い状態です。
現場は困りますよね~。

そこでMSE試験の登場です。
例えば、様々な材料に同じ質量で同じ形状の粒子を使って投射速度を変えたMSE試験を行います。
摩耗速度はエロージョン率として示され、そのエロージョン率は投射速度が早くなるに従い加速的に大きくなります。
運動エネルギーは速度の二乗に比例しますのでエロージョン率は速度の二乗に比例するかといえばそうでなく
それ以上の大きさになります。ある速度からはその増加は加速的に増加してゆきます。
このような傾向はすべての材料に当てはまります。静的から動的に、
さらに衝撃的な条件での耐性(強さ)を簡単にみることが可能になります。

このような試験は被膜材料、多層膜材料、表面処理材料にも有効です。
薄くて測りにくいもの、多層膜で無い層が測れないもの、表面処理のように強さが傾斜的な分布があるものなどが
高分解能で静的から動的な強さが測れ、その分布が可視化できます。

なお、材料の強さスクリーニングにおいてMSE試験ではこれらの知見から標準投射速度を決めて試験をし、
材料間のエロージョン率から強い弱いを判定します。動的強さを測るには100m/sの速度にしています。

MSE試験の技術
https://palmeso.co.jp/mse/technical
MSE試験で取得できる情報
https://palmeso.co.jp/mse/technical#link6

次週は「材料強さの2面性の解析」について解説します。

>>とりあえず親方 松原亨

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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