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Palmeso Times
◆思いつくままに:長岡にロシアの風景・・今どこに
◆少し役に立つこと:MSEの “E” について
長岡には日本で一番長い信濃川が町中央に堂々と流れています。
その川幅は1kmにもなり有名な??長岡花火の会場にもなっています。
普段の水が流れる川幅は100mくらいで空いている両岸は畑や河川敷公園になっています。
時々大水になり増水して全部流されたりして、特に去年は上流の長野千曲川が決壊した時期には1日遅れで大増水し
川幅1kmが現実化し、河川敷は全滅してしまいました。
信濃川には大きな橋が5本かかっています。
実は北側(新潟市より)2本の橋、長岡大橋と蔵王橋の河川敷は管理区域外で長年の間に雑木が成長し立派な雑木林が川面まで迫っています。
大きな川と雑木林は絵になります。
特に蔵王橋下流の風景は映画「戦争と平和」に出てくるロシア雑木林の風景に似ています。
夕方は絶景でさみしそうな、哀愁を含んだ風景は映画そのものです。
同じような風景は上高地にありますが少し明るくて、違うかな~と感じます。
その雑木林が今大変です。
先にお話しした去年の洪水で雑木林が倒れたこと、水に流れに抵抗となることがわかり、伐採が始まっています。
風景が無くなってしまいます・・・さみしいな~
新しい風景はただただ広い河川敷が想定されます・・1Km幅の空間。
それも一興でしょうか。隠れた風景の紹介でした。
>>とりあえず親方 松原亨 でした。
当社のMSE試験は Micro Slurry-jet Erosion(マイクロ スラリージェット エロージョン)試験の略称です。
行間も足すと、その意味はこんな感じです。
『Micro』 ⇒ マイクロメートル(10-6m)サイズの固体微粒子を
『Slurry-jet』⇒ 液体と混ぜて噴射することで
『Erosion』 ⇒ 発生するエロージョン現象を利用した試験
ここで『Erosion』って何?と思われた方のために、今日は「エロージョン」についてお話しします。
エロージョンの和訳は「侵食」で、力学的な作用により物が削り取られていく現象を指します。
“力学的な作用”というのは、風、水、砂・氷などの気体・液体・固体粒子が
衝突したことで生じる“力”が原因という意味です。
元々は地質学の分野で用いられる言葉で、アメリカのグランドキャニオンやトルコのカッパドキアなどを
イメージいただくとわかりやすいかもしれません。
このような数メートル間隔の凹凸が数キロメートルも連なった摩訶不思議な地形ができる主な原因は2つあります。
ひとつは地層の中でエロージョンされやすい所とされにくい所があり、削れ方に差ができることです。
もうひとつは川の流れのようにエロージョンを起こす作用が大きい所と小さい所があり、
削れ方に差ができることです。
「削られる側の要因」と「削る側の要因」が組み合わさってできた現時点の地形を、
私たちは見ているということになります。
ちなみに、私は新婚旅行で訪れたカッパドキアで、開口一番「エロージョン」と呟いて
妻をドン引きさせた苦い経験があります。
さて、話をMSEに戻しましょう。
MSE試験のエロージョンでは「削る側の要因」を一定に保つことで、
「削られる側の要因」だけを浮き彫りにしよう、
言い換えると削れやすいところを「弱い」、削れにくい所を「強い」として
材料の強弱に置き換えしまおうという考え方に基づいています。
自然界のエロージョンよりグーっとスケールを小さくしていますので、
キロメートルサイズの地形を測定することはできませんが、
1ミリメートルの測定範囲の中を 1マイクロメートル以下という
ミクロなサイズの強弱に分解して探索できる仕組みなんですよ。
次にお目にかかるときは、MSE試験の“E”を制御するための
【気体・液体・固体】の役割についてお話ししようと思います。
>>シグノ_ライトブルー 勝俣
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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