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Palmeso Times

Vol.112 星峠の棚田/材料観測手段としての『良い眼』が欲しい

<本号の話題>
◆思いつくままに:星峠の棚田
◆少し役に立つこと:材料観測手段としての『良い眼』が欲しい
  
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 コラム: 思いつくままに
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<星峠の棚田>

皆様はカレンダーや絵はがきの1枚絵となるような景色は
お好きでしょうか。そんな景勝地の紹介です。

星峠の棚田は長岡市から車で90分程、
新潟県十日町市西部の丘陵地帯にある棚田群の一つです。
その地帯にある棚田は越後松代棚田群と呼ばれ、
星峠の棚田はその中でも規模が大きく、人気が高いそうです。
さらに雪解けから田植えまでと稲刈り後から積雪のはじめまでは、
棚田に水がはり周辺の風景を映しだす「水鏡」が生まれ
絶景となるのだとか。

私が訪れた時の天気は曇り、
しかも棚田は代かき(田植え前に田んぼをならす作業)が
始まっており残念ながら「水鏡」は見られませんでしたが、
それでも遠方にかかる雲海と周囲の新緑そして
棚田の美しさは圧巻でした。

是非とも足を運び鑑賞して頂ければ幸いですが注意点が
いくつかあります。
・冬季は積雪のため通常は鑑賞できないそうです。
 解禁日は市の観光案内等が提供する情報を調べてみてください。
・道中は集落を通りますので車の運転には十分に注意してください。
・棚田は私有地であり鑑賞にもルールがあるので確認しましょう。

十日町市には他にも観光名所がたくさんあるので、
このような素晴らしい地域の文化や雰囲気を体験してみてください。

>>早起きしたら遠出 市橋

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 コラム: ちょっと役に立つこと
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<材料観測手段としての『良い眼』が欲しい>

MSE試験装置は、超微粒子を含むマイクロスラリージェットを
投射することで試験材料にマイクロ~ナノレベルの深さの
エロージョン痕を作りその深さを計測し、同じ位置で
それを繰り返すことで材料の深さ方向の強さ分布を得ます。

投射する粒子の大きさも、
その結果できるエロージョン痕の深さも非常に微小です。
その様な微小尽くしの装置を取り扱っていると、
もっと『良い眼(観測手段)』が欲しいと思う場面が度々出てきます。

例えば、マイクロスラリージェットに含まれる粒子の数と
その飛行速度を手軽に直接観測することができれば、
MSE試験の投射力校正をもっと簡便にできるのにと
夢想することがあります。

投射力校正はMSE試験にとって重要で、
試験前にマイクロスラリージェットを投射する力を
一定に揃えることで同一基準での材料評価を行う為の手順です。
投射力の計測方法は、校正材料(均質材)のエロージョン結果を
用いますが、精度確保に一定のエロージョン深さが必要の為、
特に低投射力ではどうしてもある程度の投射時間が必要となります。
投射力は基本的には投射される粒子の数と速度で決まると
考えられますので、それを直接観測できれば校正材料のエロージョン
なしに校正作業が可能となり高速化できるだろうという”夢想”です。

実際に、MSE試験黎明期の基礎データにハイスピードカメラで
マイクロスラリージェットを捉えた映像があるのですが、
ジェットの中を飛行する粒子の姿をハッキリと確認できます。
投射された粒子の状態のイメージに非常に役立ちました。

MSE試験も深さ方向の材料強さを可視化する技術ですが、
皆様の『良い眼』になれていれば幸いと思う次第です。

○MSE試験 技術解説
 https://click.acs-l.jp/anly?acq=89xz48mz8mz2sz4zzzz9
○MSE試験装置解説
 https://click.acs-l.jp/anly?acq=89xz48mz8mz46z2zzzz9

>>人生の迷い人 藤井

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