23. PVC樹脂表面におけるケミカル劣化形態の探索
目的
PVC樹脂板を薬品浸漬を行ったものと新品の比較を行う。
構成イメージ
試験条件
球形シリカ1.1μm粒子×1/1投射力とした。
試験結果
データから見えること
①新品は10μm深さまでは表面に少し弱い層が確認される。
②劣化後は表面1μmまでが極端に弱くなり、以後から10μm深さまでは新品よりも逆に強くなっている。
表面1μmの極端な弱さはケミカルによる劣化といえる。しかしその後10μm深さまでは未硬化が正規に硬化したように強くなっていて興味深い。
判ったこと
・本ケミカル浸漬の劣化モードは最表面に集中していた。しかし、新品の表面層の硬化未熟層が
アニールされたように強くなっていることから、影響深さは10μm深さまでともいえる。
