MSE試験TOP事例閲覧 2. ポリエチレン(PE)のリペレット前後の強さ変化探索

2. ポリエチレン(PE)のリペレット前後の強さ変化探索

目的

 3層PEフィルムにおいて中間層にリペレット材を使っている。
 リペレット材とバージン材の強さ比較でリペレット材の強さ位置付けを行う。

 構成イメージ

試験条件

 球形シリカ5.0μm粒子×1/1投射力とした。

試験結果

データから見えること

 

①表層PEは12.5μm深さまでは両者強さがおよそ一致している。

 

② 12.5μm深さ以深はバージン材(寒色系)が弱く、リペレット材(暖色系)は表面と同じ強さになっている。

 

PE材は一般的にはリペレットして複数回の履歴を加えるたびに弱くなるといわれているが、弱くはなっていないことが判明した。

判ったこと

・ポリエチレンのリペレット(熱履歴の付加)においても強度低下は確認されなかった。

・逆にリペレット材が強くなっていることは興味深い。