Vol.095 長岡の日本一、中山隧道(ずいどう)/MSE受託試験~試料の加工について~
<本号の話題>
◆思いつくままに:長岡の日本一、中山隧道(ずいどう)
◆少し役に立つこと:MSE受託試験~試料の加工について~
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コラム: 思いつくままに
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<長岡の日本一、中山隧道(ずいどう)>
弊社があります長岡市で「日本一のものは何だろう?」と、
気になり調べてみたことがあります。
有名どころで言えば、長野県から新潟県を縦断し
日本海までを悠々と流れます日本一の大河「信濃川」。
別の日本一、日本一・・・ありました。
今回は、その日本一をご紹介いたします。
皆さんは「隧道」という言葉をご存じでしょうか?
私はこの日本一を調べるまで知りませんでした。
その「隧道」とは、いわゆるトンネルなのだそうです。
正式な意味を調べてみると、「地上から目的地まで地下や海底、
山岳などの土中を通る人口の、または自然に形成された土木構造物」
まさにトンネルです。
トンネルなら大きく、長いものが日本各地に沢山あるのに、
なぜ日本一なのかというと・・・
それは手彫りのトンネルでは日本一の長さだからだそうです。
その日本一の手彫りトンネルがあるのが、長岡市山古志小松倉地区、
名前は「中山隧道」です。
某サイトの地図でも、「手彫り中山隧道」と出てきます。
建設が開始されたのは1933年、途中第二次世界大戦で中断しながらも、
16年もの歳月をかけて877mの隧道が完成されました。
しかも、工事は集落の方達が主で、重機は使用せず、
ツルハシやシャベル、地車を使った手作業だったそうです。
この「中山隧道」がある場所は、
山古志地区で最も山深いところで、豪雪地帯です。
当時は集落に医者もおらず、急病者が出ると4kmもの峠道を
担いで行かなければならなかったとか。遭難者も多数おられたそうです。
そのため、この「隧道」は当時の方達にとって達成しなければならない
大きな目標であり、努力の結晶だったのだろうと想像できます。
何でも便利になった世の中ですが、
先代の強い「心」は見習わなければならないなと、
改めて感じた今日この頃です。
>>元カフェレーサー 小林
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コラム:少し役に立つこと
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<MSE受託試験~試料の加工について~>
今回は、皆様からお預かりする試料の加工についてお話しします。
まず、MSE試験にかけられる試料の標準サイズについては
装置上の制約という意味で以下のとおりに設定しています。
○試料サイズ(L×W×H)
MIN: 5mm× 5mm×t0.05mm
MAX:25mm×25mm×t10mm
○試料形状
平板状のもの、または表面 曲率半径R=50mm以下
○試験可能な範囲の図解
(装置解説ページの中程にイラストがあります)
https://palmeso.co.jp/mse/dd/
とはいえ、MSE試験は現物表面から試験できることが
優位なポイントになります。
実際の試料は現物の部品から切り出しによるものが多く、
大きすぎたり、平面で無かったり、厚すぎたり、
小さすぎたりと標準サイズに入らないものが多くあります。
このような試料は試験に掛けるためには
ちょっとした手当が必要になります。
○試料サイズに関連したところ
・大きいものは、小さく切断します。
・厚いものは、薄くスライスします。
・薄いものは、金属板に接着・密着させ取り扱いを可能にします。
・小さいものは、樹脂包埋にて固定し試験計測が可能な形にします。
○試料形状に関連したところ
形状に合わせて計測面を平行にする手当を行います。
・試験面が傾斜しているものは、
計測面が水平になるように裏側を樹脂でマウントします。
・R面で凸面の場合は、
試料サイズが小さいものと同様、一部を露出させて樹脂包埋を行います。
・R面で凹面の場合は、
試験したい底面を基準に左右の高低差が100μm以下になるように
切断等で対応します。
このように、手当と言っても、切る、削る加工だけでなく、
接着や材料を付け足すというような場合もあります。
どんな時でも気を付けることは、『試験面を変質・損傷させない』ことです。
切断する場合は、『試験面を破壊しない』『熱が掛からない』ような
切断方法や切断の位置選択を行っています。
周辺を樹脂で固める場合は、『試料と化学反応しない』、
『試料に熱を与えない』ように検討します。
今までも、鋳物の内面や、ギヤの歯面、直径数十μmのワイヤーや
繊維など様々な形態の材料の試験を行ってきており、
大抵サンプルには対応ができると思っています。
受託試験をご検討いただく際に、『特殊かな~、無理かな~』
なんて思っても、気軽にご相談いただけると幸いです。
○MSE受託試験サービス
https://palmeso.co.jp/mse/cts/
>>シグノ ライトブルー 勝俣