TOPメールマガジン Vol.079 道の駅 ながおか花火館/材料は均質であればもっと強い

Vol.079 道の駅 ながおか花火館/材料は均質であればもっと強い

DATE:2023.03.02
Category:メールマガジン

<本号の話題>
◆思いつくままに:道の駅 ながおか花火館
◆少し役に立つこと:材料は均質であればもっと強い
  
============================================
 コラム: 思いつくままに
============================================
<道の駅 ながおか花火館>
 
パルメソからほど近い場所に、ながおか花火館という場所があります。
2020年9月にオープンした道の駅です。
施設内容は、こんな感じです。
 
〇長岡花火ミュージアム:2Fドームシアターで長岡花火を疑似体験。
〇レストラン :地元食材使用の和洋折衷料理が楽しめます。
〇フードコート:長岡の人気飲食店が出店しています。
        ぶしやという魚介だしつけ麺のラーメン屋あり。
        (普通のラーメンもあり〼)
〇野菜・肉等直売所:長岡のとれたての農産物、精肉が買えます。
          (できたてのお弁当、お惣菜、パンもあり〼)
〇お土産屋  :長岡、新潟県内の地場産品が買えます。
 
私自身が利用したことがあるのはお土産屋なので
実際に買ったものや店内でおっと思ったこと等リポートしますね。
まず私が購入したものだと、
 
□常在戦場Tシャツ
 正面に程よいサイズで常在戦場とあり、書体もカッコよく気に入っています。
 常在戦場は長岡藩士の精神規範で、「日頃から戦いに備え鍛錬を怠らず」の
 様な意味。アパレル類だと他に花火図案のTシャツ等が
 バリエーション豊富に売っている他、地元の長岡造形大学とコラボした
 マスクなどもありました。
 
□燕三条製のステンレスカレー皿
 新潟県内にある金属加工の町・燕三条で作られたカレー皿
 外側が艶消し、内側が光沢仕上げになっており形状も微妙な曲線が美しい。
 心なしかこれにカレーを入れるととても美味しそうに見えます!
 その他、スプーン等のカトラリー類も色々売られています。
 
□越のむらさき(かつおだし醤油)
 天保2年から190年続く醤油屋さんのだし醤油です、おいしいです。
 普通にスーパー等で売っているんですが、
 マスコットキャラのこしのじぞう入りの甚吉袋がなんだか良くて
 買ってしまいました(以下参照URL)
https://shop.koshi-no-murasaki.com/shopdetail/000000000029/ct5/page2/recommend/
 
その他、売っているものとしては、
やはり米どころなので地元産の米菓、日本酒が色々揃っています。
日本酒コーナーは自動試飲機があり、
有料ですが色々なお酒を少しずつ楽しめます。
 
受託試験デモ等でパルメソにお越し頂いたお客様、場所も近いので、
お時間があれば、お土産や帰りの一杯・おつまみの調達先として
いかがでしょうか。
 
>>常在戦場 藤井
 
============================================
 コラム:少し役に立つこと
============================================
<材料は均質であればもっと強い>
 
材料は多種多様ですね。
大くくりでもセラミックス系、金属系、樹脂系、ゴム系とわけられます。
これらをさらに組み合わせたり配合したり添加したりと複合化、
化合物化すると材料は天文学的な種類の数になります。
さてこのような材料の強さはどの様な傾向にあるのでしょうか。
 
つたない知識ですが、同じ質の材料の引張試験ではダンベル断面内に
欠陥があると無いでは欠陥がない方が強くなります。
同じ材料でも欠陥を少なくする意味はそこにあります。
同質の材料をさらに強くするにはフィラーの混入(この場合は短尺)があります。
これは複合材に位置づけられ、元の材質をマトリックス、
フィラーを強化材と呼び、マトリックスの変形を拘束することで
強くなる原理が使われています。
複合材はフィラーの入り方で強化されたり欠陥になったりするため注意が必要です。
ちなみに鉄鋼の焼き入れはα鉄(Fe)がマトリックスで
1%未満の添加元素との化合物が強化材に位置づけられ、
熱処理によって化合物の析出形状や分布を制御して強さを向上させています。
化合物の分布が偏析していると逆に弱くなったりもします。
 
このような内部の強さ偏析や分布をMSE試験では形状プロファイルや
エロージョン率分布で示すことが出来ます。
多くの材料を測った経験からは同じ材料としたら均質な材料ほど強くなる傾向を
示していて、同じ材料なら単結晶がトップの強さになることが示されています。
また、複合材の偏析や分布を見るには、
多角粒子試験(微小領域の強さでヤング率傾向試験)と
球粒子試験(僅か広いエリアの欠陥等を含む平均強さで靭性や疲労耐性の傾向を
見る試験)の2条件試験が必須になりフィラーの効果を感度よく
比較可能になります。お試しあれ。
 
【参考になるMSE試験事例】
○「硬くて脆い」など材料の2面性強さの評価 MSEマップ
 https://palmeso.co.jp/mse/1872/
○高分解能が必要な光学薄膜(TiO2)の強さ分布調査
 https://palmeso.co.jp/mse/2017/
○2種類の超硬チップ表面コーティングの膜性質分析と耐久性考察
 https://palmeso.co.jp/mse/1994/
 
>>とりあえず親方 松原亨