TOPメールマガジン Vol.036 鬼は~外~、福は~内~/多層フィルムの精密な強さ評価

Vol.036 鬼は~外~、福は~内~/多層フィルムの精密な強さ評価

DATE:2021.02.04
Category:メールマガジン

本号の話題

◆思いつくままに:鬼は~外~、福は~内~
◆少し役に立つこと:多層フィルムの精密な強さ評価

思いつくままに:鬼は~外~、福は~内~

我が家では長男が物心ついたころから、毎年必ず節分に豆まきを行います。年何気なく行っていた豆まきですが、ちょっと由来を調べてみました。

もともとは昔の中国の邪気払いの行事が始まりらしく、奈良時代に日本へ伝わり、形を変えて江戸時代ごろから庶民に広まったそうです。
本来は大晦日の行事だったようですが、旧暦では新年が春から始まるため、立春前日の節分に行われるようになり、
邪気祓い行事として定着していったそうです。

なるほどでした。恵方巻は豆まきより新しい風習みたいですね。勉強になりました。
どちらのご家庭でもやられていることかもしれませんが、少し我が家の豆まきエピソードをご紹介いたします。

まだ長男、長女が小さかった頃・・・・あの頃はまだ若かった・・・
[鬼役]
・父親
[鬼の装備]
・子供達が見たことのない私のサバゲ―(サバイバルゲーム)用の迷彩服上下
・スーパーで福豆とセットで販売している鬼のお面
[鬼の様相]
・秋田の「なまはげ」のようなテンションで
・家じゅうを駆け巡る
[豆まきをする人の装備]
・スーパーで売っている豆まき用の福豆(大豆)

てな感じで、長男、長女をギャンギャン泣かせてやっていました(笑)。

豆まき後、
[豆の掃除]
・私と長男、長女(主に私)
[豆の分配]
・残った福豆  ・・・嫁、長男、長女へ
・拾った福豆  ・・・私へ

いつのまにやら・・・・
長男、長女は鬼が父親であることを知り、
これまでの恨みと福豆をぶつけてきます。全力投球で。
昨年は・・・・
[鬼役]
・当然私です。
[鬼の装備]
・長女が小学校で作った鬼のお面
[鬼の様相]
・やらされてる感たっぷりのテンション低め
[豆まきする人の装備]
・落花生(さすがに私が拾った豆に抵抗が出てきたので)
[豆まきする人の様相]
・とても楽しそうに・・・
[豆の掃除]
・私と長女
[豆の分配]
・残った落花生  ・・・嫁、長男、長女へ
・拾った落花生  ・・・当然私へ

今年は・・・・
なんと鬼役はじゃんけんにて決定!鬼は長男でした。
今度は私が「これまでの恨み」と長男に落花生を投げつけます。(大人気ないですが)
ところが、少年サッカーでゴールキーパーをしているためか、私の投げた落花生はほぼ手で跳ね返される始末。
父親の威厳も、もうあと何年あるやら・・・。

ちなみに、拾った落花生は私が食べたのは言うまでもありません(笑)。

>>元カフェレーサー 小林

少し役に立つこと:多層フィルムの精密な強さ評価

「各層単体では強さを評価できるものもあるけど、多層の製品状態にするプロセスの中で変化しているはずだよなぁ・・・」
そんな時に多層構造の各層や各界面の強さがどうなっているのかを表面から基材まで一気に測れるMSE試験がお役に立てば嬉しいです。

〇お問合せ内容
現状はエンピツ試験など複数の試験をしているが、繰り返し性は良くなくバラツキが大きいためにおおざっぱな数値化となっている。
今求められている様々な機能付加と更なる耐久性向上を実現するために、各層毎や各界面の強さを精密に測れるMSE試験に期待していると
依頼を受けました。

〇試験目的
・各層材料違いの強さ比較
・基材の延伸処理による強さ変化
・基材表面処理による強さ変化
・プロセス条件違いでの強さ変化

〇試験条件
1.多層フィルム表面から基材までの各層と各界面の強さ変化を捉えるために、深さ約1μmずつ、基材に少し入るまでの
 トータル試験深さ120μmの連続した強さ分布を取得。
 層厚120μmを1μmピッチで全層連続に・・・
2.特に表面コート層の強さを詳細に捉えるために、深さ約0.4μmずつ、下層に少し入るまでのトータル試験深さ10μmの連続した強さ分布を取得。
 表層10μm厚さを特別に0.4μmピッチで・・・

〇試験結果
延伸処理により表面が弱くなることと内部に脆弱部ができることや、プロセス条件によっては内部を強く均質化できる可能性が
あることなどがわかりました。
延伸処理は硬くなります、MSE試験では硬くなり脆くなるために弱い結果になります。
「実環境での耐久性と他の試験結果も含めて整理できればスマートで高速なバランス設計ができる。」と喜んでいただきました。
今後は劣化評価に進む予定です。お役に立てて良かったです。
鉛筆試験は多層膜を押し込み変形、ひっかき、摩擦係数が複雑に絡んだ評価法です。
MSEは多層膜の各層や界面の強さを別々に測り、どの層が弱いかなどから鉛筆試験の
結果の分析や各層材料自体の把握に役立つデータになります。
このデータから材料設計や構造設計及び製造プロセスの良否などの役立ち耐久性向上に資する情報になります。

【参考になる試験事例】
・有機コーティングへの適応
 https://palmeso.co.jp/mse/coating-2/
・有機コーティングの材料配合比による強さ変化
 https://palmeso.co.jp/mse/coating/
・めっき前の樹脂表面改質層の強さ分析
 https://palmeso.co.jp/mse/caseresinsurface/

>>パルメソの炭治郎 石附尚

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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