TOPメールマガジン Vol.035 いつかはクラウン/複合材の強さの示し方 

Vol.035 いつかはクラウン/複合材の強さの示し方 

DATE:2021.01.28
Category:メールマガジン

本号の話題

◆思いつくままに:いつかはクラウン #スキー大好き
◆少し役に立つこと:複合材の強さの示し方

思いつくままに:いつかはクラウン #スキー大好き 第3回

3回に渡ってお送りしてきたリレーコラム #スキー大好き も今回で最終回です。
本日は日本海側が荒れるとの天気予報の通り、長岡も久しぶりの雪。
ちょうどよく積もって週末のスキーが楽しめるといいのですが。

<いつかはクラウン>

以前「いまだにバスケをやっています」と書いた丸山です。
20代の頃は『基礎スキー』というモノにハマって、毎週、本当に毎週・・・
年間50日ぐらいスキーをしていました。

競技スキーの経験はなく、子供の頃はシーズンに数回のファミリースキー。
高校生の時に『バッジテスト』と呼ばれる1級は取れていましたが
本格的に基礎スキーにのめり込んだのは19歳から・・・

当時の目標は『クラウン』という資格?級?の取得です。
5級からはじまって1級まである『バッジテスト』は『テクニカル』→『クラウン』と続き
1級だった私からみると『雲の上』の存在でした。

週末に湯沢のスキースクールの非常勤講師として半ば弟子入り状態
「いつかはクラウン」というCMのキャッチコピーを半分冗談にレッスンの合間やナイターで師匠や先輩方と練習三昧です。

紆余曲折、涙ながらの苦労話は省略して・・・
27歳の頃にようやく、何度も落ちながらも『クラウン』を取得出来ました。

実は、師匠や先輩方を追い抜いてクラウンを取ったので
「今まで落ちた会場にお礼回りとして全会場で取り直ししてこい!」という指令が・・・(汗

先輩の言葉には「はい」か「YES」という返事しか教わっていない世代の私は言いつけ通りにお礼回り成功しました!

スキーから離れて約10年・・・
夏場の猛暑を忘れて朝晩の冷え込みを感じてくると滑りたくなります。

キーンと冷え切った放射冷却のグルーミングされた朝イチのバーンをロングターンで内腰が付くまで内傾角をとり
山回りで板にたまった圧力を切替えで推進力に変え谷回りに潜り込みながら雪面を捉え過ぎないようにしつつ
身体の下から板を外側に離して内傾角MAXで雪面を捉え板を一瞬でたわませて山回りの圧力に変える、

あーーーーー気持ちいい♪

ガチ滑りをやめて10年以上、イメージが膨らみます。
イメージの中では当時よりも上手くなった自分がSKI NOWさながらに颯爽と滑っていますが・・・
スピードに目が付いていかないだろうし足腰が遠心力に負けてしまうでしょう・・・

それでも、雪国に生まれて身近に遊べる環境なので
今シーズンこそは滑りに行こうかな!(身の丈に合った滑り方、必須)

ウエアのウエスト入るかな・・・

>>ローディー丸山

少し役に立つこと:複合材の強さの示し方

FRPやCFRPが身近にある複合材の代表ですが鉄鋼材料や金属材料もミクロで見ると複合材といえます。
例えば鉄鋼は主に鉄成分が99%と1%未満の炭素で構成されていて、
熱処理をすると鉄と炭素の化合物が全体に分散析出し強さを変えることができます。
99%の鉄はマトリックス材で1%未満の化合物が強化材となっている複合材といえます。
他の金属アルミや銅も同じようにわずかな元素が入った複合材といえます。

さて、このような複合材の強さはどの様に測って確定したらよいか結構複雑な問題です。
マトリックスの強さ?強化材の強さ?
マトリックスと強化材の密着(界面)強さ?分散度合いの均一さ?
などなど均一材と異なる要件が多くあることがわかります。
分散度合いのばらつきを許容するとしてマクロな強さは引張や曲げ試験が考えられます。
仮に強くなった弱くなったとの結果が出てもその原因分析にはもう少しミクロな強さ分析が必要になります。
複合材といえども全体均一になると材料強さのバラつきが無くなり強度も高くなると思われます。

MSE試験ではマトリックス単体の強さ、複合材としての強さがミクロレベルで測れます。
その数値は表面から深さ方向の分布をも示します。
加えて取得された断面強さレベルの観察情報から断面内強さ分布(2次元分布)が判ります。
さらにさらに加工面のSEM観察やX線観察から強化材とマトリックスの界面の分析も可能になります。
引張や曲げ試験のマクロ強度とMSE試験のミクロ強度及び観察を組み合わせることで材料強さ(弱さ)の
要因分析ができ生産プロセスの改善や材料自体の開発・研究に役立つ情報が提供できるようになります。

MSE試験ホームページ
https://palmeso.co.jp/mse/

>>とりあえず親方 松原亨

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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