TOPメールマガジン Vol.034 スキーは楽しい/材料には実は強さ分布がある 

Vol.034 スキーは楽しい/材料には実は強さ分布がある 

DATE:2021.01.21
Category:メールマガジン

本号の話題

◆思いつくままに:スキーは楽しい #スキー大好き
◆少し役に立つこと:材料には実は強さ分布がある

思いつくままに:スキーは楽しい #スキー大好き 第2回

今週の新潟県長岡市は降ったりやんだりと雪の空模様です。先週に引き続きスキーのリレーコラムをお届けします☆

<スキーは楽しい>

パルメソのある長岡は冬本番を迎えました。
長岡の冬は雪かきが大変だったり雪による渋滞で通勤が大変だったりしますが、楽しいこともあります。
その一つがスキーです。
今回は私のスキーの楽しみ方を紹介したいと思います。

かつてはスキーといえば朝早くから体力の限界まで滑り、滑ることだけが楽しみでした。
ですが年月が経つにつれ、それ以外ことも楽しみに変わってきました。

まずは行き帰りの『運転』です。
スキーの時はいつも朝早いので道は空いています。
路面が乾いていれば気持ちよく走れますし、雪が積もったりしてちょっと滑りそうな時も、それはそれで楽しい(?)ものです。

そしてもちろん『スキー』です。
スキー場にはリフトが動き始める前に到着し、準備を済ませてゲレンデに向かいます。
朝一番は気温が低く(スキーは寒いほど雪質がいいです)人は少なく、ゲレンデはきれいです。この朝一番が自分にとっては最高です!
日が高くなってくると気温が上がって人は増え、ゲレンデが荒れてくるのでちょっと早くてももうあがります。(え?もう?)
まだまだやってくる人もいますが、これくらいがちょうど良かったりします。

そろそろお腹が空いてくる頃なので、次は『ラーメン』です。
新潟県はラーメン激戦区のようで、それぞれの地域に地域性のあるラーメン屋さんがあります。
せっかくなので行ったスキー場の周辺のお店に入ります。
有名店でなくても、おいしいお店はたくさんありますよ。(自分の主観です)

運転とスキーに疲れ、ラーメンでお腹を満たした後は、帰宅後の『ビール』です。
だいたい夕方には飲んじゃいますが、まだ明るい時間に飲むビールはなぜか特別においしいのです。

と、こんな感じで今ではスキーの1日を楽しみながらのんびり過ごしています。
最近は小雪でスキー場も雪が少ないのですが、今年は例年並みに降ってもらって(できれば山だけ!)、
貴重なスキーシーズンを満喫したいものです。

>>ダンディ原山

少し役に立つこと:材料には実は強さ分布がある

単結晶材料を除いた一般的な材料は内部に強さのばらつきを含んでいて均一な材料とされるものでもミクロではばらつきが内在しています。
バラつきは材料の偏析、不純物、欠陥、複合材料の不均一さなど製造プロセスや材料自体に出自などによって引き起こされ、
材料自体の強さを弱くする方向に働くことが多いです。(特別に材料内にフィラーを入れて強度を上げる場合も時にあります。)
材料をよりピュアにして強さを引き出す代表には日本刀があり、繰り返しの鍛錬で鉄材の中の不純物を抜き出すことで
より純粋な材料にすることで、粘り強くいざというときに突然折れることがないように細心の注意で刀剣師は仕上げます。

一般の鉄鋼材はコストと品質の両にらみで作られていてそれなりの欠陥やバラツキを許されています。
日本工業規格JISの成分表ではその許容範囲を示し、加えて熱処理などにも幅を持たせています。
ビルや橋などの構造用と自動車や航空機などの許容幅は異なった作り方になっていまして、
例えば最大破断応力の数分の一で使うような余裕のある安全率をかけて使いますが、軽く作ることが必要なことから
自動車や航空機はよりピュアな材料にして安全率が少なくても使えるように作られています。
しかし、近年はより軽いことと安全であることが同時に求められて、さらなる均一化された材料を要求され、
焼き入れや表面処理でも高度な生産管理を期待されています。

さて、近年の作る技術は益々高度化し日本刀に近づいてきていますがそれが確かに高度化しているかを確かめる方法が必要になります。
強さ尺度を前提とした超精密な分解能での試験方法が必要で、加えて縦にも横にも分布を測る能力がある
機械的特性試験法であることが重要です。
また最終結果として「硬さと脆さ」の両機能が強くなくては構造材としての機能を果たせず、
耐久性が予定通りにならない可能性があります。
そこでMSE試験が出番になります。

MSE試験で取得できる情報
https://palmeso.co.jp/mse/result/

MSEマップとは(硬さと脆さの可視化)
https://palmeso.co.jp/mse/mse-map/

>>とりあえず親方 松原亨

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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