TOPメールマガジン Vol.027 海釣り クロダイ/断面情報を表面から・・・

Vol.027 海釣り クロダイ/断面情報を表面から・・・

DATE:2020.11.27
Category:メールマガジン

本号の話題

◆思いつくままに:海釣り クロダイ
◆少し役に立つこと:断面情報を表面から・・・

思いつくままに:海釣り クロダイ #親方釣り談義その2

親方、今日の獲物は何ですか!?
本日も日本海すぐそばの長岡から釣り談義をお届けします。
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クロダイ釣りは磯や防波堤で手軽に出来るところが良いです。
この魚は大型魚にしては珍しく岸近くをえさ場にしていて50cm越えで2キロオーバーにもなります。
また釣りの中でも陸続きでトライが可能なため意外と気軽にできしかも大きな魚であるため人気のある魚種です。
食すには秋から冬が脂ものっておいしいです。

私の最大は53cmで仲間内でも大きい記録を持っています。この時はうれしかった。
かかった瞬間はもぞもぞとウキが動いたため小さなエサ取りかなと思い軽く竿をあおったところ、
「ズン」と止まってしまい根掛したかなと思ったくらいです。
しかしゆっくりと引き込まれてゆき、もしかしたらと思いながら弓のように曲がった竿を見ながら寄せにかかりました。
リールから糸が出てゆくではないですか、しかも首を振らない、おかしいなーと思いながら3分、
海面に姿を見せたのは大きなクロダイでした。
頭にハッキリ記録された瞬間でした。

海の中は見えませんが、魚が好む場所や通り道は決まっているようでどこでも釣れるとはいきません。
やはり仲間がいるとその情報量は大きな武器になります。散らばった場所で互いに釣りながらも情報交換が欠かせません。
「今釣れているよ」「今しぶいわー」など。
釣り方も各人まちまちで浮かせ釣り、沈め釣り、はわせ釣りなどがあり堤防では独特の落とし込み釣りもあります。
最初は、はわせ釣りで始めていても並んでいる別の竿に獲物がかかると皆一斉にその釣り方に変えたり、わいわいもストレス解消になります。
競技ではないので超楽しいひと時を過ごせます。

>>釣りもやる とりあえず親方 松原亨

少し役に立つこと:断面情報を表面から・・・

材料の特性を精密に知るために、電子顕微鏡(SEM)や赤外線分光(FT-IR)など様々な観察や分析装置が使われています。
このような装置は観察試料さえあれば高性能な画像や分析データが出せますが、この観察試料が曲者です。
試料づくりにはかなりアナログな技能を要求されることが多いこと、ご存じですよね。
そこで、試料作りにちょっとしたイノベーション的な技術を開発してみました。
これまでの方法に比べて思わぬ効果が出てしまいました。

これから3回にわたって代表的な紹介をさせていただきます。
第1回目は「断面情報を表面から・・・」です。

一般的に試料内部の分析や観察を行う場合は「断面を作成して、断面を分析・観察」することをイメージしていませんか?
実際「断面作成」と簡単に一言で言ってしまいますが、いざ作成となるとそれなりに難しく長時間の作業が必要ですよね?
例えば仕上げを考えた切断、鏡面を出すポリッシング、変質しない仕上げ等々、知見と技能が必要になりますね。
専門家に任せてしまう等、逃げを打ちたくなる気持ちは理解できます。
ましてや学生レベルではなおのことと想像できます。

開発した技術はPERET(ピーレット)研磨といいます。
試料表面に内部を露出させてその露出面をそのまま分析や観察装置にて評価することを可能にしました。
具体的にはノズルより超微粒子の投射で研磨を行います。
研磨された痕は中央部が深く両サイドが浅くなる鍋底状に研磨されます。
下記HPを参照ください。
https://palmeso.co.jp/peret/

鍋底形状の角度は深さにもよりますが0~5度と小さい角度になり、
そのため【超低角度斜め研磨】と呼んでいます。

このような超低角度斜め研磨は試料表面から内部の露出は勿論、
断面厚さを表面に引き延ばし拡大して露出するとの思わぬ効果を生みました。
例えば多層膜の各層の厚さを200nmとすると超低角度では50倍に拡大、
すなわち10μmに引き延ばして表面に露出します。
観察が楽になり、界面の様相を正確に評価できることが容易に想像できますね。

投射加工はブラスト加工を想像しますよね、となると研磨表面の粗さが気になりますよね。
粒子径3~0.5μmの超微粒子による研磨面は驚くほどなめらかで表面粗さはナノレベルが可能になります。
(それでも曇って見えますが大丈夫)

是非お試しください。

PERET(ピーレット)
https://palmeso.co.jp/peret/
PERETのお問い合わせ、ご相談は
https://palmeso.co.jp/peret/contact/

>>ローディー丸山

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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