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Vol.026 海釣り はじめに/樹脂は「弱い」のになぜ多用されるのか
本号の話題
◆思いつくままに:海釣り はじめに
◆少し役に立つこと:樹脂は「弱い」のになぜ多用されるのか
思いつくままに:海釣り はじめに #親方釣り談義その1
みなさん釣りはお好きですか?
今週から4週に渡って“長岡の釣りバカ”…こと弊社親方の釣りコラムをお届けします☆
ちなみに本日の長岡は晴天、海へ向かいたくなる釣り日和です。
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新潟県は海岸線が長くすべて日本海に接しています。
最近はマリンレジャーが増えていてサーフィン、ウインドサーフィン、
水上バイクなどなど海岸のあちこちで活発になっています。
日本海は荒波で雲が低く晴れが少ないイメージですが春から秋までは意外と波は少なく、
時には湖のように海面が波ひとつない状況になることもあること、ご存じでしたか。
実はマリンレジャーにはうってつけなのですよ~。
込み具合もかなり余裕があります。
顕示欲が強く見てもらいたい人には少し物足りない感はありますが。
古くからのマリンレジャーに海釣りがあります。実は釣りに凝っていました。
今はかなり頭も薄くなり海に出る回数は少なくなっています。
それでも効用は絶大で、先ず風邪をひかない・・
マイナスイオンですかね~塩で鍛えれるためでしょうかね~
それともリラックス効果でしょうか。
釣りの凝り始めは遅く40歳になった時に行く羽目になりました。
アジ釣りがスタートで、まだのめり込むほどではなかったのですが3回目ほどの時にクロダイ釣りになり、
そこで40cmオーバーが釣れてしまったことが運の尽きでした。
それからしばらくは毎週のようにクロダイ釣りに行っていました。
パチンコと同じでそれからは釣れないこと釣れないこと、釣れても小さいサイズばかりで火が付きました。
釣りは情報が命ということがよくわかりました。仲間や知り合いが増えるに従い実績が顕著に上昇。
益々のめり込む羽目になって早30年になります。
途中に投げキス(投げキッスでなく鱚)やジギング(海のルアー釣り)も交えていくつかの浮気もしながら今も継続しています。
これから何回かにわたって私の日本海の釣りエピソードを綴ります。
釣り好きの人はちょっと待っていてください。
なんといっても自宅から30分で海ですから。
>>釣りもやる とりあえず親方 松原亨
少し役に立つこと:樹脂は「弱い」のになぜ多用されるのか
使い勝手が良いから、安いからと言ってしまえばそれでおしまいですが少し考察してみましょう。
樹脂材料は有機化合物でウィキペディアでは「炭素が原子結合の中心となる物質の総称」とされています。
多くの樹脂は分子がひも状に長くつながった高分子で構成されています。
高分子が曲がりくねった状態でところどころ結合(架橋という)された連続体で成り立っています。
目視では均一な材料と見えますよね。
例えば引張試験で荷重をかけてゆくとある時点まで荷重に対する伸びが大きい所があり、
これは曲がりくねった高分子がまっすぐになる過程と想像してください、
これをヤング率といい数値は金属に比べるとかなり低いです。
続けて伸びていくとおよそ高分子がまっすぐに伸び揃ったあたりで最大荷重になります。
ここから先は架橋部が切れたり伸び切った高分子が切れたりして荷重は小さくなるが長く伸びて破断に至ります。
ところで、高分子は曲がりくねった状態としましたが、
方向を揃えたらすごく高強度になるものがあります(延伸や一方向配向)。
釣り糸のPE(ポリエチレン)ラインや炭素繊維などがあげられます。
自然界の木からはCNF(セルロースナノファイバー)などもあります。
高分子の強度は本当のところ強いのです。
強弱の生ずる理由は高分子を構成する材質や長さ(高分子量という)、
架橋の強さ、曲がりくねったものが伸びるときの応力の偏り方などが予測されます。
さてなぜ多用されるかですが、
第一に温度によって固体から半液体に変わることが可能(粘弾性)で成形ができること、
第二に石油などから大量合成できること、第三に日常のものは大きな強度を必要としないこと、
第四に様々な機能を材料設計できること、そしてコストが安いことなどがあげられます。
欠点を上げると材料内のバラつきがそれなりにできてしまうこと、
光や温度に弱くそれなりに劣化進行があることなどがあげられます。
(反対に容易に劣化しないため環境問題となっている、そこは不思議なところです。)
ところで強さを測るには上記の特性がいたずらしてしまい難しくなることが知られています。
例えば硬さを測る場合一定の荷重で押し込んでいても時間とともに押し込み深さが増えてしまい
試験条件を整合しないと比較ができなくなります。
引張や曲げでも同じような傾向がみられます。
また、金属やセラミックスに比べて弾性伸びも塑性伸びも大きいため試験装置も専用のものが必要になってしまいます。
加えて近年は高強度フィラーの混入物の複合材や繊維を並べて樹脂で固めたFRPやCFRPなどがあります。
これらの複合材の強度を正確に知るには引張や曲げなどのバルクな試験に加えて
フィラーや繊維それぞれの強さや結合部の強度を測ることが肝要になります。
現場では困っている問題とお聞きしています。
MSE試験での強さの計測は従来の力の方式に変えて投射エネルギーの方式で行います。
そのため樹脂の強さの異なる特性を測ることができます。
例えば耐摩性に関する抵抗速度や欠陥の有り無しによる強さ比較、
劣化度合いの数値化、フィラー入りの強度比較(繊維の場合は問題あり)などがあげられます。
樹脂にタッチされている方はちょっとチェックしてみてください。
熱可塑性樹脂の熱劣化試験
https://palmeso.co.jp/mse/casethermal/
樹脂・フィルムの強さ評価
https://palmeso.co.jp/mse/caseresin/
>>とりあえず親方 松原亨
最後までお読みいただき、ありがとうございました。