TOPメールマガジン Vol.058 年始のご挨拶/繰返し同じところは難しい 

Vol.058 年始のご挨拶/繰返し同じところは難しい 

DATE:2022.01.06
Category:メールマガジン

<本号の話題>
◆思いつくままに:年始のご挨拶
◆少し役に立つこと:繰返し同じところは難しい
  
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 コラム: 思いつくままに
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<年始のご挨拶>
 
あけましておめでとうございます。
 
おかげ様で無事に新しい年を迎えることができました。
パルメソも今年で12年目に突入します。
日頃からのご愛顧に感謝を申し上げます。
 
さて、弊社技術の
『MSE試験』ことMicro Slurry-jet Erosion試験と、
『PERET』こと Pulse Erosion Etching は、
微粒子たちが引き起こすエロージョン摩耗現象を利用したものです。
その現象自体が材料内部の情報を少しずつ深堀りしてくれています。
今までも皆様の要望から様々な気付きを頂き、新たな発見の連続が続いております。
 
ですが、
まだまだその発見を理解できていないことがたくさんあります。
私自身、データを見つめ、その現象についてより深く考え、確かめ、
皆様に分かり易くお伝えできるように研鑽を積まないといけません。
 
ということで、新春第一弾
PERETで加工した面からわかったことをお伝えします。
材料はCFRPで斜め研磨痕からの気づき情報です。
斜面一部を拡大するとこんな感じになります。
CFRP斜め研磨痕
 
直径6μmの炭素繊維が無数に並んでいて、
繊維一本々々それぞれが、きれいに斜めに研磨されているのが分かります。
その切断面は、緻密で欠陥があまり見当たりませんね。
もっと他の情報はないかな~とずっと眺めていたら、
 
新春にふさわしいものが隠れていました。
 
門松
 
門松に加工して皆様にお届けいたします。
今年一年が皆様にとって明るい日々になりますように。
そして、本年もパルメソをどうぞよろしくお願いいたします。
 
>>シグノライトブルー 勝俣
 
 
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 コラム:少し役に立つこと
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<繰返し同じところは難しい>
 
MSE試験は、微粒子によって試料を表面からエロージョン処理させて
エロージョンされた試料の深さを計測器によって測り、初期表面からの差分で
取得することでエロ―ジョン進行グラフをプロットしていき、評価します。
 
その昔、MSE試験機がエロージョン処理だけの装置で、計測器は別だった頃
試料を装置から取外し、計測器にセットして深さ測定を行い、再びMSE試験機
にセットして繰り返す という作業を人手にて行ってました。
ここで重要なのは
・同じところを処理する
・同じところを計測する  ということになります。
 
これはMSE試験に限らずに、他の装置でも言えることかもしれませんが
職人のような技術が求められますし、とてつもない労力と時間が必要なのは
言うまでもありません。
それほど“人による繰返し同じところ”というのは難しいですよね。
 
必然的に自動化となっていくわけなのですが
ポイントはやはり繰返しの位置決め精度になります。
これがきちんと出来ていないと、試験結果に莫大な影響を与えてしまいます。
試験結果を手に取ると、手動では限界があることご理解いただけるかと。
 
常に同じことを繰り返して結果を出してくれるMSE自動試験機を
ぜひ一度体験していただきたいと思っています。
 
>>ダナゾ 佐藤