TOPメールマガジン Vol.041 我が家の新しい家族/強化プラスチックの研磨は難しい? 

Vol.041 我が家の新しい家族/強化プラスチックの研磨は難しい? 

DATE:2021.04.15
Category:メールマガジン

本号の話題

◆思いつくままに:我が家の新しい家族
◆少し役に立つこと:強化プラスチックの研磨は難しい?

思いつくままに:我が家の新しい家族

「私の名前は花(はな)、8カ月の女の子(ねこ)。撫でられるのと抱っこされるのがちょっと苦手。
でも、眠たいときだけは撫でられるのが気持ちよくて、パパやママのそばでよく寝ちゃいます。
ここで、私の家族を紹介したいと思います。

・パパ(執筆者):遊んでくれる人
・ママ:ご飯とおやつをくれる人
・お姉ちゃん:苦手な抱っこを強制的にしてくる人
・私:好きなときに食べて、遊んで、寝る、自由気ままなねこ

あっ、パパが来た。今日も遊んでくれるかな。」

どうも、うちの猫が「にゃ~にゃ~」とうるさくしてすみません。
花は生後2か月の頃に、動物愛護センターから我が家にやってきました。
動物愛護センターは全国の各都道府県にありますが、
新潟県ではここ長岡市、パルメソから車で15分程のところにあります。
ここには多くの犬や猫がおり、新しい飼い主を今か今かと待っています。
生後まもなく保護された犬や猫は、ミルクボランティアの方々に育ててもらいます。
ご飯やトイレなどの躾をしてもらうので、まだペットを飼ったことがない人でも安心して飼うことができます。
もちろん譲渡にお金はかかりません。

皆さんはペットを飼っていますか?
ペットを飼おうと考えている方はペットショップだけでなく、動物愛護センターに足を運んでみてはいかがでしょうか。
運命的な出会いが待っているかもしれませんよ。

>>キャットファーザー・ケン

少し役に立つこと:強化プラスチックの研磨は難しい?

ガラス繊維強化プラスチックGFRP、カーボンファイバー強化プラスチックCFRP、
セルロースナノファイバーCNF入り樹脂など複合材が多種類で生産されています。
強化材は短繊維の分散や長繊維の織りなど、また配合量や樹脂自体の材質も多様にあります。
生産技術的には気泡や分散性の改善が進み飛行機や自動車にも使われるようになってきました。
しかし、さらなる進化に向けての解決すべき課題はいくつもあるとされています。

課題の一つに界面の接着・密着を扱うミクロな観察分析があります。
極端に強い繊維と伸びのある樹脂を観察用に研磨することは至難の業になるとされています。
特に繊維は配向性が極端で引張には強いが圧縮やせん断には弱い性格があり、
変質や損傷なくカットや研磨をすることは難しいです。
繊維が織物になるとその配向性の方向がランダムになること、
さらに軟らかい樹脂に囲まれた状態ではより困難になってしまいます。

微粒子の投射研磨法を使うPERET研磨では品物によっては可能性があります。
例えば1μmの粒子が衝突して研磨除去する大きさはナノメートル
サイズになります。ナノメートルずつの研磨は配向性に関係なく、
また硬い柔らかいも大きく影響なく研磨進行が可能になり、チッピングのような欠けも生じにくいです。
ナノ研磨でありながら大量の粒子投射でそれなりの研磨速度が得られます。
ちょっとした問題は周囲の樹脂がそれなりに高速に研磨されることにあります。
この課題をセッティングや知恵で解決することで研磨面は樹脂と繊維の界面も観察や分析の対象面になります。

例えば斜めセッティングで研磨すると樹脂が繊維の陰に隠れ「良い塩梅に」観察面ができます。
例えば繊維間を密にしたものも同様な結果が得られます。
このような工夫は材料と観察目的に合わせていろいろ考えられます。
ここまでくると、短繊維でかつミクロなサイズの繊維の浮彫りなどにも適用できそうです。
樹脂複合材の向上に寄与出来たらと考えます。
お試しください。

斜め研磨のPERET(ピーレット)
http://palmeso.co.jp/peret/

>>とりあえず親方 松原亨

最後までお読みいただき、ありがとうございました。