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Vol.018 黄金の大地に秘密基地が/透明多層膜の劣化度合評価

DATE:2020.09.24
Category:メールマガジン

本号の話題

◆思いつくままに:黄金の大地に秘密基地がぽっかりと
◆少し役に立つこと:透明多層膜の劣化度合評価
  

思いつくままに:黄金の大地に秘密基地がぽっかりと

「久保田」というお酒をご存じですか。
この酒蔵から南方向に急に大地が立ち上がり高さ40mくらいの広大な台地が広がっています。空港ができるほどの広さです。
この台地は地殻変動で褶曲して盛り上がったてっぺんにあたり先人は田んぼにしていました…今も。
近くには少し有名になった寶徳山稲荷大社があります。
越路原(こしじはら)といいます。

驚くなかれ、この台地に日本一の生産量を誇るガスプラントがあります。
周りは田んぼで、この時期は黄金一色に染まっていてその中に大きなプラントがぽっかりと浮かび上がっています。
どこか遠い国の砂漠の中のプラントよりも何倍も味わいがあります。
遠くからは周りの木々などに囲まれて全くわかりません。秘密基地です。

夜がいいですね。
大きく高い筒からはガスを燃やす炎が一か所から赤々と周りを照らし
配管の入り組んだプラントは明るい光に照らされてぽっかりと
2色の織り成す揺らぎもまたよろしい
横浜のプラント夜景に負けない(別に競争はしていないが)
周りが暗いときと月明かりの時ではまた風情が異なる
たかがエネルギープラント、されどわがまち自慢の一品
https://na-nagaoka.jp/kurasu/10461
(越路原 長岡市HP な!がおかより)

チャンスがあれば訪れてみてください。そうそう、台地そのものも驚きの価値ありますよ。
デートスポットにはさみしすぎるかも

>>とりあえず親方 松原亨 でした。

少し役に立つこと:透明多層膜の劣化度合評価

「多層膜なんだけど材料表面から一気に基材までの各層と各界面の
強さを測ることなんてできる?」と相談がありました。
これはMSE試験の腕の見せ所だ!「是非やらせてください」と決まり、
結果を喜んでもらった事例です!

〇問題点
表面から内部の劣化による強さ変化や、各層及び界面の劣化度の特定、
及び時系列変化などを知って、交換時期の判定や長寿命化開発に役立たせたいと依頼を受けました。

〇試 験
サンプル:耐候性試験の水準違いを数種類表面から内部の強さ変化を詳細に捉えるために、
表面から深さ0.2~0.5μm程度ずつ、基材に少し入るまでのトータル試験深さ30μmまで連続した強さ分布を取得しました。

〇結 果
多層膜内部の層の劣化が激しいことや、界面部の劣化が進行することがわかった。
時系列でそれらの劣化度が変化していることも分かった。
寿命判定法の開発及び寿命延長のための開発に役立つと、
大量の試験を継続することになりました。お役に立てて良かったです。

【参考になる試験事例】
・有機コーティングへの適応
 https://palmeso.co.jp/mse/coating-2/
・有機コーティングの材料配合比による強さ変化
 https://palmeso.co.jp/mse/coating/
・めっき前の樹脂表面改質層の強さ分析
 https://palmeso.co.jp/mse/caseresinsurface/

次回は樹脂表面の有機膜コーティングの事例をご紹介します。

>>パルメソの炭治郎 石附尚

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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