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Vol.015 おいしいビール/賢い斜め研磨

DATE:2020.08.27
Category:メールマガジン

本号の話題

◆思いつくままに:おいしいビール
◆少し役に立つこと:賢い斜め研磨

思いつくままに:おいしいビール

趣味の世界と言っても多々あるかと。
自粛ムードの中、今までの趣味を極めてみたり、新たな趣味を探し求めたり
いろいろな過ごしかたをしている方も多いのではないでしょうか。

趣味の一つとしてスポーツ観戦がありますけど、
今は直接観戦できないので自宅で配信動画などをビール片手に見ていたりするしかないのですが、
何か物足りなさを感じてしまいます。(私もその一人です)
一度でも生で観戦した方ならわかっていただけるかと思いますが、現場での興奮はすさまじいものがありますよね。
ましてや推しているチームが勝利したのなら至極極まりなく、ビールがうまいうまい。(趣味は飲むことでしょ)

また、趣味の話でよく耳にするのが
あの人は理屈よりも身体が先に動くとか
俺は道具から入るタイプだから
趣味を仕事にしてるってうらやましいよね
などいろいろあるかと・・・。
その趣味を知らない人からしてみれば ?
ちょっと何言ってるかわからないって(笑)

趣味って改めて考えている日々を送りつつ、弊社のMSEやPERETでも趣味に役立てたりするのかなぁなどとも。

早くスポーツ観戦しながらおいしいビールが飲めることを願いつつどなたか道具(MSE、PERET)から入るタイプの人ご存じでしたら・・・。

>>ダナゾ 佐藤

少し役に立つこと:賢い斜め研磨

断面観察や分析では材料を切断して断面を磨く手法が一般的でコストもリーズナブルですが技能と経験が必要です。
高精度・精密断面出しにはコストはかかりますがイオンミリングやFIBがあります。
これらに技術は基本的に表面に対して直角な断面制作に用いられます。
表面に対して直角は人の感覚としてまさに「断面」でありモノの内部を確かに見ていると実感できるため多用されています。

異なる断面制作法で表面から内部を見る方法に斜め研磨があります。
目的は表面観察から断面(深さ)情報を得ることと、薄い層や界面を低角度カットで広く拡大することにあります。
代表的な方法ではミクロトーム、サイカス、PERET研磨などがあります。
観察や分析装置は一般的に表面を対象にしていて断面を見る場合は90°にカットした面を観察面にする必要がありますが
表面に深さ情報が現出していたら面倒はなくなります。
薄い層の拡大率は、例えば厚さ1μmを角度1度でカット出来たら1/sinθで計算され57μmとなり57倍にもなります。
観察はしやすくなりそうですね。

PERET研磨は□2mmのノズル断面から微粒子スラリーを投射して研磨します。
形状は中央部が最深になり両端に向かって浅くなってゆく鍋底状またはサインカーブ状となります。
中央部はほぼ水平で両端に向かって緩やかな斜め研磨角度になります。

斜め研磨の角度は深さと関係あり浅いほど低角度で深くなるに従い角度が大きくなる関係にあります。
例えば□2mmで中央部1μm深さに研磨すると角度傾斜は概算で1/1000(約0.05度)となり拡大率は1000倍にもなってしまいます。

層の強さ弱さで研磨の速度が変わり角度は目安になります。
□2mmの加工面を表面から観察すると層が四角のリング状に観察できます。
面積が広く層内分布や位置による分布などが一回で観察できる賢い斜め研磨になります。

この事例がわかりやすそうです。(自動車ボディ塗装の分析事例)
https://palmeso.co.jp/peret/case/car-body/

>>とりあえず親方 松原亨 でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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