化学的手法を用いた電解研磨法

材料の表面観察や残留応力を測る分析や試験を行う前処理として使われる電解研磨法の特徴としては、化学的な反応を利用したエッチング手法であることが挙げられます。化学的手法とは逆の物理的手法では金属表面を切削、研磨、磨きなどで平面化やエッチングを行うが、表面に応力損傷が残りやすいことが知られています。電解研磨の場合は電気化学的に行うので物理的研磨の場合と異なり、応力が発生しないため表面に物理的損傷を発生させません。

電解研磨法と比べた際のPERET(エロージョンエッチング法)

物理的手法だが材料変質が起らない

PERETは物理的手法となりますが、当社独自のエロージョンエッチング法を使うことで、従来の物理的手法でデメリットとなっていた材料の物理的損傷がきわめて少ないうえに、化学的変質を発生させないことが大きな特徴です。

あらゆる材料に対応

電解研磨法では化学的変化の起こる金属材が対象となりますが、PERETが対象とするのは金属材だけでなく硬いセラミックス、柔らかい樹脂やゴム材など、あらゆる材料となります。これは、PERETで扱うエロージョンエッチング法が化学的ではなく物理的にエロージョン(粒子衝突による研磨)手法を用いているからです。

対象範囲が広い

電解研磨は研磨する部分に多種の材質があると研磨速度が変わって凸凹になり易く、絶縁物があると研磨できなく析出残留してしまいます。PERETは多種の材質が分布していてもエッチングでき、絶縁物があっても同様にエッチングができます。分析や試験を行う前処理として表面の平滑化はもとより、材料断面方向の分析など深さ方向のエッチングとしても有効です。

反応ガスが発生しない

化学反応を使う電解研磨法は化学反応によるガスの発生があります。PERETは物理加工であるためガスの発生が無く一般の試験室での使用が可能で、周辺の装置の腐食も発生させません。