Vol.024 「一歩前に」私の好きな言葉/接着剤内部の強さをコントロールするには

本号の話題

◆思いつくままに:「一歩前に」私の好きな言葉
◆少し役に立つこと:接着剤内部の強さをコントロールするには
  

「一歩前に」私の好きな言葉

昨年は日本開催のラクビ―ワールドカップで大変な盛り上がりを見せました。
私も昭和生まれで、大学ラクビ―全盛期の時代を過ごして来たからか、昔からラクビー観戦が大好きで楽しませて頂きました。
毎年12月初旬に開催される早明戦は、楽しみにしている一戦です。

私の好きな言葉「一歩前に」は、我が郷土、新潟県東頸城郡(今の上越市)出身、
明治大学の元監督 北島忠治さんの名言の一つです。

ラクビ―を知っている人には釈迦に説法ですが、ラクビ―はボールを前に投げられません、
選手がボールを抱えて走ることで陣地を前に前に進めてトライを目指します。
なので選手はパスを受けたらひたすら前を目指します。
完全に倒れたらボールを離さなければいけないルールなので、
タックルを受けても、倒れる寸前まで足をもがいて一歩でも前に進もうとします。
もう駄目だと思ってもそこから「一歩前に」の言葉通り、もう一歩進むことの積み重ねがトライに結びつくからです。
皆さんもスポーツや仕事で「一歩前に」を心がけている方が沢山いると思います。

コロナ禍ですが、今年もこれから本格的なラクビ―シーズンに入ります。
たまにはスタジアムやTV観戦で皆さんも「一歩前に」進もうとする選手を応援して元気と勇気をもらいましょう。
ちなみに男性のトイレによく書かれている「一歩前に!」との関係は定かではありません。

>>パルメソの小野田坂道こと田村敏則

接着剤内部の強さをコントロールするには

少し前から接着剤テーマのMSE試験が増えている気がしています。
皆さん様々な意図をもって設計されているんだなと、その技術に驚いています。そこで接着剤テーマのMSE試験事例の紹介です。

〇お問合せ内容
接着剤の内部の強さを詳細に知りたいです。
・接着剤は多層構造もあり、特に下層の強さは測れない。
・上層と下層界面部の混ざり合った部分の厚さや強さの変化がどうなっているのかわからない。
・硬さとは違う脆さもポイントと思っているが評価できていない。

接着剤の強さと様々な機能をバランス良く設計するために、
表面から基材まで一気に精密な強さの分布が測れるMSE試験に期待しています。と依頼をされました。

〇試験
サンプル:内部の強さが違うであろうキュア条件違いのサンプルを数種類
接着剤表面から被着材に少し入るトータル試験深さ200μmまでの強さ分布を計測分解能2μm程度で取得しました。

〇結果
・一つひとつの層の中の強さが一定ではないことがわかった。
・キュア条件を変えると下層が弱く(脆く)変化することがわかった。
・上層と下層界面部の混ざり合った部分は接着剤内部の中で一番弱く(脆く)、キュア条件で弱さの程度が変わることがわかった。

思った以上の情報を得ることができました。
特に界面部の混ざり合った部分の強さ分布と下層の強さが大きく変化しているとは・・・。MSEは面白いです。
と喜んでいただきました。お役に立てて良かったです。

【参考になる試験事例】
下記は接着剤の事例ではありませんが、参考にしていただければと思います。

・自動車塗装プロセス違いの検証
 https://palmeso.co.jp/mse/car-coating/
・有機コーティングの材料配合比による強さ変化
 https://palmeso.co.jp/mse/coating/

次回は微小酸化膜の強さと密着度合いの可視化 をお伝えします。

>>パルメソの炭治郎 石附尚

最後までお読みいただき、ありがとうございました。