メガネレンズ透明膜の強さ評価

メガネレンズの評価事例 プラスチックレンズ上のコーティング

一般的に市販されているメガネレンズのコーティングされているものを評価しました。
弱い基材上の強い被膜でも、基材の影響を受けることなくコーティング単体の評価をすることができました。

 

目的

2種類の市販メガネレンズ表面多層コート内部の強さ分布の実態を調べる。

試験結果

レンズ表面〜基板の深さ方向強さ分布

試験粒子多角アルミナd50 = 1.2μm
300分の1エロージョン力

評価
1. 層構成
  • レンズ1・2とも大きく3層で、エロージョン率(強さ)から判断して表面無機層/中間樹脂層/樹脂基板である。
  • 表面無機層部を拡大すると、多層膜であることが判る。
  • 表面無機層は反射防止(AR)膜、中間層はハードコートと判断できる。
2. 界面の強さ
  • AR層直下のハードコート層(深さ500nm付近)が弱いピークを示しており、剥離に弱い。
  • ハードコート層の弱さ(ピークだけでなく1000nmまで弱い)からAR層成膜時の変質が示唆される。
  • ハードコート層と基材の間は強さが緩やかに変化しており、良好である。
3. 2種類のレンズ比較
  • エロージョン率分布から、表面設計(目的に応じた層構成)が異なることが判る。

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