TOPメールマガジン Vol.097 私の鉄ちゃんエピソード/形状測定機の測定力と高さ方向の測定範囲

Vol.097 私の鉄ちゃんエピソード/形状測定機の測定力と高さ方向の測定範囲

DATE:2024.07.18
Category:メールマガジン

<本号の話題>
◆思いつくままに:私の鉄ちゃんエピソード
◆少し役に立つこと:形状測定機の測定力と高さ方向の測定範囲
  
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 コラム: 思いつくままに
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<私の鉄ちゃんエピソード>
 
いわゆる鉄道好きの鉄ちゃんには及びませんが、
私の鉄道に関する数十年前の思い出を紹介します。
 
○その1:入場券
 
小学生の頃、従兄弟の影響で多少は鉄道に興味を持ち始め、
私の住んでいた町内会名と同じ名の駅が新潟県内にあることを知りました。
その駅は、スイッチバックで知られる二本木駅
(信越本線、現在のえちごトキめき鉄道の駅)ですが、
田舎の小学生が一人で出かける勇気もお金もないため
せめて入場券でもと思い、駅の住所を調べ、手紙を書き、
入場券の送付をお願いしました。
何日かして硬券入場券が届いた時は何とも言えない喜びでした。
その後、二本木駅を訪れたのは、大学生になって、
妙高にスキーに出かけた時でした。
 
○その2:初めての県外への一人旅
 
中学生の頃、アマチュア無線をやりたくて、
電話級免許の国家試験受験で、長野市まで行くことにしました。
当時、長野市まで行くのに、私としては、鉄道が唯一の手段で、
飯山線を走っていた急行野沢を長岡駅から長野駅まで乗車しました。
乗車中は、試験と初めて行く地に対する不安な気持ちで車窓を眺めていましたが、
長野駅に着いたら、善光寺参りなどでおのぼりさん状態になってしまい、
試験は不合格でした。(実際は、勉強不足が原因かと…)。
これが、私の初めての県外への一人旅となりました。
なお、その後、地元での講習会を受けて、免許を取得しました。
 
○その3:日本一周早周り
 
高校生の頃、全国ダイヤ改正に合わせて、
日本交通公社(現在のJTB)が発行していた時刻表で、
日本一周早周り懸賞クイズをやっていました。
クイズは、東京駅を出発して全国の道府県庁所在地駅を通って、
東京駅に戻ってくるルートの最短時間を解答するものでした。
何日も帰宅してから時間があれば時刻表をめくってルートを
考えていましたが、結局、応募することまでは行きつけませんでした。
その後、時刻表で発表された解答例では、4日6時間42分だったかと
思います。今に思えば、その時の集中力で受験勉強をやっていれば…。
 
○その4:駅改札での出待ち
 
予備校生の頃、夜な夜なラジオを聞いていて、特にファンだった
シンガーソングライターの石川優子さんが担当していた
MBSヤングタウン木曜日は、少しでもノイズがなくなるよう
ラジオの置く位置を変えながらも聴いていました。
ある日の放送で長岡市にコンサートにやってくることが判ったのですが、
コンサートは都合で行くことが出来ず、せめて直接会って、
サインをもらえないかと考えました。
幸い自由の利く予備校生でしたので、事前情報で得ていた長岡駅への
到着時間に合わせ、予備校を抜け出し、駅の改札前で出待ちをしました。
乗客の流れの中に、石川優子さんを見つけ、勇気を出して声を掛け、
握手とサインをしてもらうことができました。
その時のサイン色紙(○○さんへ入り)は、LPレコードと共に、
まだ手元に残っていて、若い頃の良き思い出となっています。
 
以上、私の年齢が判ってしまう話でした。
 
>>なぎら健壱似の中澤
 
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 コラム:少し役に立つこと
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<形状測定機の測定力と高さ方向の測定範囲>
 
弊社のMSE試験は、試料を「削る」→「洗う」→「測る」を
繰り返すことによって材料の強さの分布を取得しております。
その中の「測る」について、以前少しご紹介いたしました。
今回も「測る」の条件設定に少し役立つお話をさせて頂きます。
 
○過去記事:形状測定機の分解能と検出範囲
 https://palmeso.co.jp/1663/
 
弊社のMSE試験装置は、触針式2次元形状測定機を搭載しております。
触診式を選択した理由は表面の凸凹や変形形状、
また透明体などに対応するためです。
測定方法はその名の通り、「削る」でエロ―ジョンされた痕の形状に、
触針を二次元(X方向、Z方向)的に走らせて表面形状を測定します。
 
測定条件の一つに「測定力」というものがあります。
これは、触針を試料に押し付ける力になります。
単位はμNというとても弱い力です。
弊社で設定しているデフォルト値は100μNです。
100μNとは、10mgfで、皆さんの身の回りで例えると、
概ねお米1粒で押している力と同等ということになりますので、
とても弱い力であることを想像頂けると思います。
ほとんどの試料がデフォルト値で測定できます。
ただし、まれに100μNでも、試料に計測跡が残るものがあります。
その時は、50μN→20μN・・と測定力を落とす方法があります。
 
ここでご注意いただきたい点があります。測定深さ範囲は、
以前ご紹介した「測定倍率」と、この「測定力」によって決定します。
 
測定力を落とすと、触針の動作機構の構造上、
どうしても高さ方向(Z方向)の可動範囲が狭くなってしまいます。
そのため、測定倍率は適正なのに、100μNの測定力で測定できていた深さが、
50μNでは深さ途中で触針が止まり測定できなかったということも
あります。ご自身でMSE装置を操作する際の条件設定は
MSE装置の取扱説明書に記載されております、
「測定力と測定範囲」の関係をご確認頂いてから設定頂ければと思います。
 
以上、「測る」についてのご紹介でした。
 
○MSE試験 技術解説
 https://palmeso.co.jp/mse/td/
 
>>元カフェレーサー 小林